【図解付き】自動電撃防止装置とは?動作について徹底解説!

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アーク溶接作業を安全にできていますか?

アーク溶接は、簡単な作業ですが危険がたくさん潜んでいます。

その中で特に気を付けたい危険の中に、「感電」があります。

自分がアーク溶接の電気回路の一部となった場合感電してしまうんです。

実際にアーク溶接では、感電による死亡事故の事例がたくさんあります。

しかしこの感電事故を重篤なものにならないようする(死亡事故の防止)ための装置があります。

それが、「自動電撃防止装置」

今回は、この自動電撃防止装置について徹底解説をしたいと思います。

・自動電撃防止装置が何かわからない方

・聞いたことはあるけど実際の動作イメージが分からない方

自動電撃防止装置とは、死亡事故へのリスクを下げる装置

よく勘違いされるのですが自動電撃防止装置は、感電を起こさないようにする装置ではありません。

あくまで、感電しても大きな電気を流さないようにするための装置です。

「自動電撃防止装置があるから感電の事故は、絶対に起きない!」

ということはありませんので注意してください。

感電するならあってもなくても変わらないんじゃないの?

と思うかもしれませんがそんなことはありません。

自動電撃防止装置があれば、死亡事故のリスクがほぼ0とすることができるのです。

自動電撃防止装置の動作図で解説

自動電撃防止装置の動作は、簡単に言うと

アークを発生させる時だけ大きな電圧をかける。

という動作を自動的にしてくれる装置です。

なのでアークを発生させるとき以外は、低い電圧のまま保持してくれる優れものなんです。

①電源を点けたときは、25V

②溶接棒を母材につけたら自動でスイッチ切り替わり

③アーク発生のために一瞬だけ80Vへ

④アーク発生後は、安定させるため30Vに

⑤溶接終了後1秒は80Vに!

⑥何もしなければ25Vへ戻る

この1連の動作をしてくれるのが自動電撃防止装置の役割です。

これのおかげで感電を起こしても死亡事故へとつながる可能性が極めて低くなります。

アーク溶接作業で感電する危ないタイミングとは?

アーク溶接をする中で感電における1番危ないタイミングがいつか分かりますか?

溶接をしている最中!と思った方は多いと思います。

ですがそれは間違いなんです。

正解は、2つあります

  • アークを発生させる瞬間
  • 溶接後の母材と溶接棒を離した1秒間

この間だけ電圧は、80Vとなり人に電気が流れてしまうと命の危険にかかわる状態となります。

先ほどの図解の順番だと③と⑤のタイミングとなります。

ちなみにこの2つのタイミングのことを

「溶接機無負荷電圧状態」

といいます。

自動電撃防止装置が故障していないかの確認

自動電撃防止装置の役割が分かったと思います。

ですがもし自動電撃防止装置が壊れていた場合は、どうなるのでしょうか?

故障すると、常に溶接機無負荷電圧状態となり溶接もしていないのに80Vのまま保持されることが発生します。

つまり故障した状態で溶接棒を触って回路が完成すると死亡事故につながります。

実際に自動電撃防止装置が故障したまま溶接機を使用し死亡した事例があります。

アーク溶接機には、必ず自動電撃防止装置の点検スイッチがあります。

これは、作業前にアーク溶接作業をするにあたって問題が無いかの確認を行うために設置が義務づけられています。

点検用スイッチを押すことで「安全表示灯」と「危険表示灯」が光るようになっています。

アーク溶接を始める前に必ず確認しましょう。

ボタンを押すだけの作業ですので怠らないようにしてください。

まとめ

電撃防止装置の役割について解説しました。

普段何気なく使っているアーク溶接機にも自動で動いてくれる設備があるからこそ安全に作業ができています。

それを怠って死亡事故を起こしてしまっては、絶対にいけません。

しっかりと点検してアーク溶接を行いましょう。

下記URLに感電の仕組みについてまとめました。

こちらも参考にしてみてください。

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